九星気学は、「方位」の他に「同会・被同会」や「傾斜」という観法で、その人の宿命(持って生まれた愛情運・金運・仕事の適性)や性格、性質の他に今年や来年の運勢を見ることができます。
九星気学の良い点は「生まれた時間がわからなくても結構当たる」ことと「数カ月で習得できる」点です。
よく四柱推命に比べて「ザックリしか見れない」と言われますが、生まれた時間が分からず「三柱」で観る推命よりは、優れているのではないかと個人的には思います。
また、四柱推命は鑑定できるようになるまで、もちろん個人差はございますが2~3年は要すると思います。
九星気学を理解すれば、以下の書籍でご紹介しております「四盤掛け法(九星卜占、九星易)」と言う卜占としても使えますので、卜占を習得できるまでの当座に重宝すると思います(と言っては失礼ですが)
現代九星占い(井田成明 先生)
私が一番最初に師事した先生がお使いになっていた書籍です。改訂版も出ているようですが絶版になったのでしょうか。Amazonでは中古で販売されていますが、高値になっています。
この書籍は、私の恩人であり、棺桶に入れて欲しいくらい助けられました。
最後の方は、同会・被同会を64卦に見立てて読み解く内容も掲載されており、九星気学の元である九星術は「八卦」から生まれたものですから、命占のみならず卜占の側面も強いのだなと感心させられます。
傾斜の内容は、「気学傾斜法入門」を買い足したら良いと思います。
気学占い方入門(中村文聰 先生)
九星の象意、同会(被同会は載ってないです)、方位、傾斜まで、コンパクトにまとまった本ですので「九星気学、最初の一冊」におススメかと思います。
傾斜を活用した宿命(仕事運、愛情運、金運)の観方は、「気学傾斜法入門」を買い足したら良いと思います。被同会に関しては、井田先生の方が詳しく掲載されています。
気学傾斜法入門(富久純光、真江、加奈子先生)
傾斜星をご存じでも宿命まで読み解く傾斜法をご存じでない方々も少なくないかと存じます。
傾斜法は、富久純光先生が考案されたと聞いております。
簡単に、その人の宿命(愛情運、金運、仕事運、父、母、夫、妻)を読み解ける傾斜法、おススメです。
気学即断要覧(東海林秀樹、照葉桜子、堀川祐加、沢井龍醒 先生)
正直、人に教えたくない書籍です、素晴らしいので。
占例集も載ってますので、大変勉強になる素晴らしい書籍です。九星気学をもっと昇華させたい方におススメです。
四盤掛け秘法(東海林秀樹 先生)
四盤掛け法の書籍は、こちらしか見当たらないです。次でご紹介する鎗田先生の書籍にも少し掲載されています。
誰が考えたという訳ではない占術のようですが、この四盤掛け法、とても面白いです。相手の本命星がわからないと相手のことが占えないのですが、それでも、過去・現在・成り行き・気着点(当座の結末)まで読み解けます。
先日、男女の結婚運を占った結果が、断易と全く同じ、男性に「空亡」が付きました。結婚には不安があり、決断しきれない様子が出ておりました。
九つの星で運命を知る九星術(鎗田宗准 先生)
小さな本ですが、基本的なことから方位、傾斜、四盤掛け法など触れられており、こんなにお安くて良いのですか?というお値段(1,100円)です。
井田先生、望月先生、東海林先生など著名な占術家の見解の相違も紹介して下さっています。
いかがでしたでしょうか。
偉そうに書評みたいな記事になってしまいましたが、どの先生方も九星気学に真摯に向き合われているお姿を感じさせる書籍です。
独学で知識は得られても、鑑定現場での読み解きや吉凶の判断には限界があります。そこは、やはり師がいないと「こういう場合は良いの?悪いの?」の判断がつかない場合が多々あります。
自分の学びたいことを教えて下さる先生に出会えるか否か、簡単なようで実は一番難しい事なのかもしれません。
僭越ながら、私がお役に立てそうでしたらレッスンをしておりますので、詳細をご覧下さいませ。
四柱推命が難しかった方へ