赤ちゃんの命名のみならず、お商売を始めるにあたっては屋号名・社名、副業する際に、会社には内緒にしておきたいという理由から、ペンネームやビジネスネーム、SNSなど、ネット上での名前であるハンドルネームやアカウントなど、一口に名前と言っても、その用途によって多岐に渡ります。
ビジネス関係の名前であれば、昔と違って、インターネットで検索されるような名前にすることも集客のための戦略の一つであり、良いネーミングのポイントというものも時代と共に変わりつつあります。
お子さんの命名に関しましては、近頃は、「音」から決める親御さんが多いため、後で漢字を当てようとするせいか、結果的に「読めない名前」となってしまうことも多々あります。
良い命名のポイントとは、「運勢以前の問題(姓名判断以前の問題)」と「運勢的要素」の2点になります。
画数にばかりこだわる命名は、お勧めいたしません。結果的に、男女の区別がわからないお名前になってしまったり、読めないお名前になりがちだからです。
この記事では、ネーミングの中でも特に「赤ちゃんの命名」に関するポイントをまとめております。
運勢(姓名判断)以前のポイント
良い赤ちゃんの命名とは、「画数が大吉だ」という以前に、以下の要素が重要な点となります。
なぜなら、名前は、その人を認識する符号のようなものです。「どんな子なのか」を端的に表すものが名前です。
ですから、男の子なのか女の子なのかは、最低限わかる名前であることがポイントになります。
男女の別がわかりますか?
会う前に「男の子」だと思っていたら「女の子だった!」(またはその逆)というのは、お会いした方の心を混乱させてしまいます。
誰でも読めますか?
クラスや環境が変わる度に「何て読むの?」と聞かれることは、お子さんにとって、心理的な負担(ストレス)になります。自分の名前や自分を誇れなくなってしまいます(自己肯定感が下がります。自己肯定感は子どもの健全な成長に必要な要素です)
親や兄弟姉妹の一文字を取っていませんか?
一族や家族の中で、同じ漢字を使うことは連帯感につながる、という考え方もありますが、家族であっても一個人を尊重することが大切です。お子さんは、家族の「付属物」ではありません。
字面(じづら)
三文字姓に対して、一文字名は不自然ですし、三文字姓に三文字名は長いです。また、漢字の画数が多い姓に対して、名の画数が少なすぎるのも不自然です。
パッと見たバランスも重要です。
読み下し
大場 加奈→「おおばかな」、水田 真理「みずたまり」、安藤 奈津「あんどーなつ」、「上から読んでも下から読んでも同じ姓名」など、読んだ時に「からかわれない姓名」にすることも大切です。
イニシャルにしても大丈夫でしょうか?
WC、AI、ITなど、イニシャルにすると他の意味にならないかどうかもチェックしましょう。
他の物や意味になりませんか?
以下のお名前は、意外に付けていたりします。半分は、遭遇したことがあります(ご自身のお名前だったらごめんなさいね)
- 心太(しんた)→トコロテン
- 里子(さとこ)→さとご(よそのお宅へ預ける子ども)
- 初花(ういか)→初潮のこと
- 海月(みづき)→クラゲ
- 海星(みほし)→ヒトデ
- 法人(のりと、のりひと)→株式会社などの「ほうじん」
- 沙弥(さや)→しゃみ(少年僧の意味)
- 心空(みそら)→うわのそら
- 純生(すみお、じゅんき)→ジュンナマ
- 真平(しんぺい)→ぺちゃんこ、まっぴら御免
名目には推奨しない漢字とは
私のこれまでの経験上、以下の漢字が使われているお名前の方の人生は、漢字の意味とは逆の人生を歩まれていたケースが少なくなかったことから、私は推奨しておりません(該当される方は、ごめんなさい)
【男の子】正、真、央
【女の子】愛、幸、央
また、同じような意味から「恵」、万が一、容姿端麗にお生まれにならなかった場合「美」は、陰でからかわれたりします。
さらに、他の鑑定士仲間とよく話題に上がる点として「江」「枝」を使ったお名前の女性は、性格がキツイと言われております(該当される方は、ごめんなさい)
また、以下の漢字は、私が命名の際には、使用いたしておりません。
- 縁起が悪い漢字(悪、死、葬、不、弱、魔、妖、怪・・・)
- 季節を表す漢字(春、夏、秋、冬、桜、梅、柚、渚、柊・・・)
- エネルギーが弱まっていく漢字(秋、夕・・・)
- 恐れ多い漢字(天、神、皇、王、姫、后、妃・・・)
- 血気を連想させる(武、闘、兵・・・)
運勢的(姓名判断)ポイント
姓名判断には、流派の違いがあります。細かい違いはさておき、画数の数え方からして違います。
Aという流派では、画数が吉になっても、Bという流派では、画数の数え方が異なるため凶になる場合もあります。
このことが、姓名判断を煩わしく思わせてしまう理由の一つになっているのですが、このサイトでは、「どの流派が正しい」ということは言及致しません。
姓名判断の各先生方が、いろんな流派のやり方を検証してみた結果「当たっている」と思うその流派を用いているわけですから、考え方の違いと受け止めていただくしかないように思います。
このサイトでは、「漢和辞典に載っている画数=書き順通りの画数」を採択しております(熊崎派ではございません)。ご自身がしっくりくる「流派」のやり方をご参考下さい。
姓名判断から見た命名のポイント
凶・大凶の画数が出ないことを最優先とし、なおかつ、三才五行のバランスにも気を配りたいところです。
- 5大凶数(9,10,19,20,28)をはじめ、大凶、凶は避ける
- 総運、地運は特に大切。男の子は社会運、女の子は家庭運が大切
- 女の子には大吉の画数は付けない(31画、45画は良い)
- 地運(姓名の「名」)は一文字じゃないこと(20歳を境に運勢が変化します)
- 三才五行にも気を配る
この他にも、「陰陽の配列(画数の奇数、偶数のバランス)」や「同数同格」を避ける、という考えもございます。
また、四柱推命で五行を観て、その子の足りない五行をお名前で補う命名のし方もあります。
四柱推命(生まれた年、月、日、時間で宿命を推し量る)ですから、実際にお子さんがお生まれになってから命式を出して、例えば、五行のうち「火」が足りない場合には、名前に火を表す漢字「陽」などを取り入れる、といった具合です。
しかし、この場合は、画数は一切考慮しない場合が多いです。
大吉の画数を、女性が持つと
男の子と女の子と命名では、気を付ける点が違います。
男の子は、大吉がいくつもあっても構いませんが、女の子は、大吉の画数をいくつも持つと「結婚には向かない」「独りで生きていける」という運勢傾向になります。
その場合は、結婚を諦めるのではなく、お相手選びを間違わないようにすれば大丈夫ですよ。
大吉の多い男性(運勢の強い男性)と大吉の多い女性(運勢の強い女性)は、ぶつかります。主人は一人で事足りるからです。
ですので、例えば、「主夫タイプの男性」「年下の男性」「収入が少ないが研究などに没頭するタイプ」などを選ばれると良いと思います。
バリバリ仕事をするタイプの男性ですと価値観が合うけど、ライバルになってしまう可能性もありますから、共働きや週末婚、別居婚など、少し距離を置いた方がぶつからずに済むでしょう。
まとめ
赤ちゃんの命名のポイントは、いくつかありますが、一言で言うならば「違和感を感じさせないお名前」が良い名前です。
かわいい我が子の名前を付けようと力が入るあまり、「凝った名前」「奇抜な名前」「突飛な名前」になりがちです。
画数にこだわる以前に、「男女の別がわかる名前」「誰でも読める名前」になっているかどうかを優先した上で、大凶や凶の画数を避け、三才五行を整えると悪い名前にはなりません。
命名でお悩みの方、行き詰っている方、だんだんどうでもよくなってきた方は、お気軽にご相談ください。
四柱推命が難しかった方へ